国宝巡りの記録

昭和43年発行の国宝事典(増補改訂版)を元に国宝を巡っていきます。

中尊寺金色堂堂内具

【読み方】

ちゅうそんじこんじきどうどうないぐ

【見に行った日】

前期:2024年2月24日 後期:2024年3月24日

【見に行った場所】

東京国立博物館 本館

建立900年 特別展「中尊寺金色堂

【拝観料】

前売りのペア券(購入は2枚単位)で1枚1300円

【見学にかかった時間】

特別展全体でじっくり観て約1時間

【見たもの一覧】

●木造天蓋

元々は「中尊寺金色堂堂内具」として国宝に指定されていたが、重要文化財だった金色堂の仏像が平成16年(2004年)6月8日に国宝指定されたときに、「金色堂堂内諸像及天蓋」として改めて国宝に指定された。

●金銅幡頭

幡とは仏教で用いられる旗のこと。仏堂の柱等に懸けられ堂内を飾る。

宝相華唐草文の透彫りとなっている。

宝相華唐草文とは中国および日本の文様のひとつ。唐草模様の一種。

●金銅華鬘(迦陵頻伽文)

華鬘とは寺堂の長押(なげし)などに懸けて、堂内を荘厳するための用具。

迦陵頻伽(かりょうびんが)とは上半身が人で、下半身が鳥の仏教における想像上の生物。

●木造礼盤

礼盤とは、本尊の前にある、導師が着座して礼拝、読経するための高座。

螺鈿平塵案

「案」とは机のこと。平塵とは、金・銀・錫 (すず) などの地金をやすりでおろして細かい粉にした鑢粉をまばらに蒔いて研ぎ出したもの。

●磬架・金銅孔雀文磬

磬架とは法要の際に「磬」が懸かっているもの。

磬とは磬架に懸けて導師(どうし)の脇に置き、儀礼の合間に打ち鳴らす法具。

【ひとこと】

全て平安時代の品々。国宝に指定されたのは昭和33年2月。金色堂の諸仏像が国宝になったのは2004年であり、その46年も前から国宝だった。岩手県中尊寺金色院の所蔵品が上野で見られてよかった。