国宝巡りの記録

昭和43年発行の国宝事典(増補改訂版)を元に国宝を巡っていきます。

太刀 銘三条(名物三日月宗近)

【読み方】

たち めいさんじょう(めいぶつみかづきむねちか)

【見に行った日】2024年2月24日

【見に行った場所】東京国立博物館 本館 1階

【拝観料】同日に観た特別展「中尊寺金色堂」の前売のペア券(購入は2枚単位)1枚1300円で常設展も鑑賞。

【見学にかかった時間】

本館常設展の1階のいくつかの国宝のみをまわり約30分。全てをじっくり見ると1階だけでも1時間くらいかかると思われる。

【鑑賞メモ】

特別展を見終わり常設展の国宝を探してウロウロしていたところ、約2、30人の大行列に遭遇。何かの撮影会でもあるのかと思って見てみたら撮影可の刀を観たり撮ったりするための行列だった。今までもいくつか国宝の刀を見たけれどここまで人が集まっているのは初めてで、何か(のアニメか何か)とタイアップでもしている刀なのかと思うほどだった。刀に興味の無い以前のじぶんなら「へえ、みんなこれのために並んでいるのか」と遠くから刀を眺めるだけでスルーしていたけれど、国宝を見るという目的がある今のじぶんはちょこんと行列の一員となった。このじぶんが(よく知らない)刀を観るための行列に並んでいる!

約10〜20分並び、じぶんの番になった。f:id:sakuhirose:20240504210036j:imagef:id:sakuhirose:20240504210105j:image

ほほう、キラキラしていて迫力があってスゴい刀!

「国宝事典(昭和43年発行版)」によると、平安時代の刀の中でも作風が古調で、銘に古香がただよう刀らしい。その隣には附の糸巻太刀の鞘が並んでいた。桃山時代に作られた鞘。

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国宝の太刀は10〜12世紀の作品で、附の鞘は17世紀の作品。500年〜700年くらい期間が空いていることとなり、それを21世紀のじぶんが眺めている。歴史の長さや深さを実感した。