国宝巡りの記録

昭和43年発行の国宝事典(増補改訂版)を元に国宝を巡っていきます。

海磯鏡(法隆寺献納)

【読み方】

かいききょう

【見に行った日】

2024年1月20日

【見に行った場所】

東京国立博物館 法隆寺宝物館

【拝観料】

同日に観た特別展の前売券1900円で常設展も観れた。

【見学にかかった時間】

宝物館のみで約24分

【鑑賞メモ】 

唐又は奈良時代の大きな鑑。同じものが2つあり、二面ともほとんど同じ絵に見えたが、実は少し違うらしい。絵をよく見ると、鳥、何かに座っている人物等が描かれていて、何が描かれているかじーっと見入ってしまう。

金銅灌頂幡(法隆寺献納)

【読み方】

こんどうかんじょうばん

【見に行った日】

2024年1月20日

【見に行った場所】

東京国立博物館 法隆寺宝物館

【拝観料】

同日に観た特別展の前売券1900円で常設展も観れた。

【見学にかかった時間】

宝物館のみで約24分

【鑑賞メモ】 

飛鳥時代の灌頂幡。この幡は灌頂の時に頭上に垂れ用いられたと思われるとのこと。幡とは、寺院の内外に垂らした垂飾りのこと。灌頂とは宗教上の儀式のひとつ。

東京国立博物館考古展示室の見学の記録

【場所】東京国立博物館の平成館1階

【見に行った日】

2024年1月20日

【拝観料】

同日に観た特別展の前売券1900円で常設展も観れた。

【見学にかかった時間】

考古展示室全体で1時間

【日程】11時頃に上野駅に到着。約10分歩き、東京国立博物館に到着。早速平成館へ。

まずは2階に上り、約2時間かけて特別展を鑑賞。

見終わると1階に下り、考古展示室に入った。

土偶や土器等を鑑賞していたら国宝発見。

続いて

続いて更に。ここからは国宝のオンパレード。

大刀、刀剣類、銅鏡、装身具、甲冑類、金製品残片、刀装具、馬具類、須恵器

小さな勾玉等の玉類や何かの小さな錆びた板、鉄のくぎみたいなものまで、あれもこれも国宝!!

このブログのプロフィールにも載せたように、わたしには国宝事典(昭和43年発行)の目次に載っている国宝をすべて見るという目標があり、どれが目次に載っているのかわからないため、展示品の名前を全部メモした。←後から調べたらすべて「江田船山古墳出土品」としてまとめられていた。

軽く「江田船山パニック」になっていたところ、今度は国宝「東大寺山古墳出土品」の刀等が展示されていて全てメモメモ。ああ、嬉しい忙しさ。

そこに展示されていた古墳時代の錆びた刀は、さすが奈良県で出土したとありとても趣があり、素人目にも国宝らしさを感じた。

後日、このブログに書くために国宝事典を開いたところ「東大寺山古墳」のことが載っていない。

ネットで調べたところ、国宝認定されたのは2017年とのこと。古墳時代のとても古いものなのに国宝としては日が浅いなんて何だか不思議。それまでは重文だったらしい。国宝になるには色々な事情や基準のようなものがあるのだな。

そしてこちらも奈良県で出土された品。

この展示室に来たのは実は今回で3回目であり初めて見るものはほとんど無く、今回は国宝以外はサッと見てスルーしまったのだけど、毎回思わず目が留まるものに今回も目が留まった。

それは、押出蔵王権現像。

平安時代10〜12世紀の小さな像で重要美術品となっている。今回名前をメモしたけれど、それでもしばらくは、なんかカミナリ坊やみたいなやつ、と覚えていた。写真は無いのだけど、ネットで検索すると見られる。表情がたまらない。なんでこんな顔しているんだろう。今度もトーハクに行くたびにこれだけ見るために考古展示室に寄りたいくらいなんだか好きな像。

そしてこの記事最後の国宝となりました。

本記事ではほとんど国宝しか触れなかったけれど、他にも縄文土器弥生土器、日光男体山頂遺跡出土品等も個人的に印象に残った。f:id:sakuhirose:20240303212800j:image

社会や歴史の教科書に載っているものもいくつもあり、子どもの頃に戻って校外学習をしているような気分にもなる場所だった。

秋草文壺(慶応義塾)

【読み方】

あきくさもんつぼ

【見に行った日】

2024年1月20日

【見に行った場所】

東京国立博物館 平成館 考古展示室

【拝観料】

同日に観た特別展の前売券1900円で常設展も観れた。

【見学にかかった時間】

考古展示室全体で1時間

【鑑賞メモ

】 

昭和17年4月に川崎市加瀬山の麓で土取り工事中に発見された平安時代の壺。中に火葬骨が納められていたといわれる。

昭和43年発行の「国宝事典」には常滑窯とみられると書いてあるけれど、最近は渥美窯ではないかと言われているらしい。

すすきやとんぼなど、秋の絵が彫りつけられている。

日本の陶磁史上もっとも貴重な遺品のひとつ。

銅鐸(袈裟襷文)

【読み方】

どうたく(けさだすきもん)

【見に行った日】

2024年1月20日

【見に行った場所】

東京国立博物館 平成館 考古展示室

【拝観料】

同日に観た特別展の前売券1900円で常設展も観れた。

【見学にかかった時間】

考古展示室全体で1時間

【鑑賞メモ】 

江戸時代に讃岐国から出土したと伝えられている平扁鈕式銅鐸。杵でうすをつく人物、獲物を狩る人、高床式の家屋等が描かれている。

江田船山古墳出土品

【読み方】

えたふなやまこふんしゅつどひん

【見に行った日】

2024年1月20日

【見に行った場所】

東京国立博物館 平成館 考古展示室

【拝観料】

同日に観た特別展の前売券1900円で常設展も観れた。

【見学にかかった時間】

考古展示室全体で1時間

【鑑賞メモ】 

古墳時代5〜6世紀のもので、主に明治6年1月に発掘されたものと言われている。

【見たもの一覧】

●大刀

銀錯銘大刀(銀象嵌銘大刀)

十二弁の花形や馬の形を銀象嵌であらわし、刃の背に全体に渡って七十余字の象嵌銘がある。文字が書けるほど太い刀。最近,魚・水鳥の文様が検出された。銀象嵌とは、表面を掘って、銀線をはめ込み、文様、銘などを表す技法。

銀装素環頭大刀、竜文素環頭大刀 

環頭大刀とは、円環状の柄頭をもつ大刀。

●刀剣類

鉄鏃残欠、鉄鏃塊、鉄剣、鉄矛

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●銅鏡

画文帯対置式神獣鏡、画文帯環状乳神獣鏡、画像鏡、浮彫式獣帯鏡

●装身具

玉類、金鐶、金製耳飾、金銅製冠、金銅龍文帯金具、四獣鏡、

●甲冑類

衝角次冑、頸甲(あかべよろい)。

横矧板鋲留短甲、横矧板革綴短甲→ヤマト王権が製作と伝えられている。

●金製品残片

●刀装具

●馬具類

金銅製F字形鏡板付轡、素環鏡板付轡、輪鐙、辻金具、三環鈴、辻金具、金銅装吊金具残欠

●須恵器

蓋杯(ふたつき)、提瓶残欠

火葬墓(文祢麻呂墓出土品)

【読み方】

かそうぼ(ふみのねまろはかしゅつどひん)

【見に行った日】

2024年1月20日

【見に行った場所】

東京国立博物館 平成館 考古展示室

【拝観料】

同日に観た特別展の前売券1900円で常設展も観れた。

【見学にかかった時間】

考古展示室全体で1時間

【鑑賞メモ】 

江戸時代の天保2年(1831年)9月に奈良県から出土したもので、奈良時代の火葬墓の貴重な遺品。文祢麻呂は壬申の乱(古代史上最大の戦乱)に戦功を立てた人で、日本書紀にもその名を留めている。

〈見たもの一覧〉

●銅箱

●緑瑠璃骨壺(ガラス製)

●金銅壺